「新幹線のフリーWi-Fi、正直言って使い物にならない…」「動画どころか、地図すら読み込めない」「会議が止まりまくって使えなかった」
そんな声がネット上に溢れています。
確かに、移動中に無料で使えるのはありがたいものの、速度や安定性に不満を抱くユーザーは非常に多いのが現実です。
本記事では、新幹線のフリーWi-Fiが「遅い」「ゴミ」とまで言われる理由を明らかにし、少しでも快適に使う方法や代替手段の選び方までを徹底解説します。
- 新幹線のフリーWi-Fiは本当にゴミなの?
- 新幹線のフリーWi-Fiの速度について
- 実際の利用者からの評判
- 新幹線のフリーWi-Fiの仕組み
- セキュリティ対策について
「仕事で移動中もネットに繋ぎたい」「出張や旅行の通信環境を少しでもマシにしたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

新幹線のWi-Fiで仕事をしたりYouTubeを見ようとしている人は必見だよ
新幹線のフリーWi-Fiはゴミではないが実用性は低い!
結論から言うと新幹線のフリーWi-Fiは、おまけ程度の品質です。
筆者は新幹線のフリーWi-Fiをゴミだとは思っていませんが、口コミをSNS等で調査したところ「ゴミ」という酷い声が多かったです。
無料のサービスなので、ゴミと呼ぶのは、いかがなものかと思いますね・・・
多くの利用者が「新幹線のWi-Fiはゴミ」と評価する背景には、いくつかの共通した原因があります。
ここからは、そんな新幹線のフリーWi-Fiの評判が低い理由を4つ紹介します。
1. 通信速度が遅すぎて使い物にならない
新幹線のWi-Fiは、基地局との接続がモバイル回線を経由しており、列車が高速で移動するたびに電波状況が変化します。


走行中に近くにある地上の基地局と通信を行なっています。
ご存じのとおり、新幹線は時速250km以上で走行するため、常に基地局の切り替えを行なっています。
そのため、通信速度が非常に不安定で、YouTubeやZoomなどの帯域を必要とするアプリはまともに使えません。
特に、利用者が集中する朝夕の時間帯は、1回の接続でページが読み込まれないレベルにまで速度が落ち込むこともあります。
2. 接続できない・認証ページが開かない
Wi-Fi接続後、ポータルサイトでの認証が必要ですが、この認証ページ自体が開かないというトラブルが頻発しています。
この理由は、先に解説した通り、電波が不安定であるためですね。
電波が不安定なため、ポータルサイトすら開けないという減少も稀に起こるそうです。
ブラウザのキャッシュや端末設定によってはページが自動で表示されず、ユーザーが混乱することも少なくありません。
3. 利用可能時間や場所に制限がある
新幹線のフリーWi-Fiには1回30分などの接続時間制限があります。
なので、30分以上の会議などを行なってしまうと途中で切断されてしまいます。


また、すべての車両がWi-Fi対応ではないため、せっかくつなげようとしても「その車両では使えない」というケースもあります。



30分で切断されてしまうなら、会議は厳しいね
4. セキュリティリスクが高く安心して使えない
フリーWi-Fiは暗号化が不十分なことも多く、第三者に通信内容を盗み見られる危険性があります。
公共のWi-Fiとして提供されているとはいえ、安全性に関しては自己責任が前提です。
特に、パスワードや個人情報の入力が必要な場面では使用を避けた方が無難です。
フリーWi-Fiのセキュリティを高めたいという方には、VPNがおすすめ。
以下の記事では、無料VPNを紹介しているので、興味のある方はチェックしてみてください。


新幹線フリーWi-Fiの通信速度
「遅い」との声が絶えない新幹線のフリーWi-Fiですが、実際にはどれほどの速度なのでしょうか。
実際の速度測定結果
速度測定サイト「みんそく」によると、新幹線車内のフリーWi-Fiの平均通信速度は以下の通りです。
- 平均ダウンロード速度:12.23Mbps
- 平均アップロード速度:9.92Mbps
- 平均Ping値:75.49ms
なお、地域によって速度にばらつきがあり、滋賀県米原市ではダウンロード速度3.99Mbps、アップロード速度5.07Mbpsといった低速な報告もあります。
比較対象として、マクドナルドのフリーWi-Fiの平均数値も見てみましょう。
- 平均ダウンロード速度:48.59Mbps
- 平均アップロード速度:50.6Mbps
- 平均Ping値:30.69ms
この数値を見れば一目瞭然ですね。
アップロードとダウンロードの速度は数値が高いほど、速いです。
そして、Pingとは応答速度のスピードを示す数値。
こちらは低い方が反応が速いということになります。
新幹線のフリーWi-Fiは、マクドナルドのフリーWi-Fiの約4-5分の1ほどのスピードしかでないということです。
マクドナルド以外のフリーWi-Fiも調査しましたが、新幹線レベルで遅いフリーWi-Fiは見つかりませんでした。
理論値と現実の差
UQ WiMAXの公表では、新幹線N700系での理論上の最大通信速度は1編成あたり約2Mbpsとされています。
しかしこれは複数ユーザーで共有される回線であり、実際の速度はさらに低下するのが現実です。
動画や大容量通信には不向き
通信速度の特性から、新幹線Wi-FiはWeb閲覧やチャットなど軽めの用途には対応していますが、動画視聴やクラウドストレージへのアップロードなどには向いていません。
実際に利用者から「ゴミWi-Fi」と酷評されてるの?
実際に新幹線のフリーWi-Fiを使ったユーザーの声を見てみると、その酷評ぶりがよくわかります。
SNSやQ&Aサイトでは、以下のような声が多数見られます。



Zoom会議をしたら映像は固まるし、音声もブツブツ切れて使い物にならない



フリーWi-Fiって言うけど、ログイン画面が全然出てこない。
結局テザリング使う羽目に・・・



S-Work席を予約したのに、Wi-Fiが遅すぎてメールすらまともに送れなかった。
詐欺じゃない?
特に「S-Work席」のように、仕事に特化した設備が整っているはずの場所でも通信が不安定であることから、「期待して乗ったのに裏切られた」と感じる人が多いようです。
また、あるQ&Aサイトでは「車内放送で“Wi-Fiが使えます”って言ってるけど、実際はまともに繋がらないから無意味」という辛辣なコメントもあり、利用者の間では「Wi-Fi=飾り」という認識が広がっているようです。
このように、多くの利用者が実際に「つながらない」「遅すぎる」といった体験をしていることから、“ゴミWi-Fi”と酷評されるのも無理はありません。
新幹線フリーWi-Fiの仕組みについて
新幹線のフリーWi-Fiがなぜここまで「ゴミ」や「使えない」と言われるのか。
その背景には、通信方式の構造的な限界があります。
ここからは、仕組みとボトルネックを解説します。
地上アンテナと無線中継によるネットワーク構成
新幹線のWi-Fiは、トンネルや山間部などを通る高速移動中でも接続を維持するため、地上に設置されたアンテナと、車両上部に取り付けられた通信装置を使ってインターネット接続を確保しています。
しかしこの方式では、地形の影響や周囲の建造物による電波干渉を受けやすく、安定性に欠けることが多いです。
回線帯域の制約と多人数同時利用の限界
1編成の新幹線に数百人が乗車しており、その中の一部でも同時にWi-Fiを使用すれば、限られた通信帯域はすぐに圧迫されます。
新幹線Wi-Fiはもともと軽いWeb閲覧程度を想定した設計であり、動画やファイルのアップロードといった重たい通信には向いていません。
このような構造的な制約がある以上、「新幹線Wi-Fiが遅い」「つながらない」といった不満は、システムの仕様上ある程度避けられない問題なのです。
ネットが必要な人のための代替手段3選
新幹線のフリーWi-Fiに頼らず、快適にインターネットを使いたいという方には、以下の代替手段をおすすめします。
用途や通信量に応じて、自分に最適な方法を選びましょう。
スマホのテザリング
最も手軽でコストを抑えられる方法が、スマホのデータ通信を利用するテザリングです。


モバイル回線のエリア内であれば比較的安定した接続が可能で、ノートパソコンやタブレットでもすぐにインターネットに接続できます。
ただし、通信量が多くなると速度制限がかかる可能性があるため、大容量プランを契約している方に向いています。
ポケットWi-Fi(モバイルルーター)
仕事や長時間の動画視聴など、本格的なネット利用を考えているなら、専用のモバイルルーターの利用がおすすめです。


複数の端末で同時接続でき、バッテリーも長持ちします。
通信エリアやキャリアによって速度や安定性に差があるため、契約前に利用予定ルートのカバー率を確認しましょう。
通信SIM搭載のノートPCやタブレット
最近では、SIMカードを直接差し込んでモバイル通信ができるノートパソコンやタブレットも増えています。
Wi-Fiを探す手間がなく、セキュリティ面でもフリーWi-Fiより安心です。
月額料金は発生しますが、業務用途で頻繁に出張する方には非常に便利な選択肢です。
これらの方法は、新幹線の不安定なフリーWi-Fiに依存せず、より確実で快適な通信環境を構築する手段として有効です。
フリーWi-Fi利用時にはVPNは必須?
新幹線のフリーWi-Fiを利用する際に最も見落とされがちなのが「セキュリティリスク」です。
無料で誰でも使えるWi-Fiは、悪意ある第三者による盗聴やなりすまし攻撃の対象になりやすく、特に仕事や個人情報を扱うユーザーにとって大きな脅威です。
なぜフリーWi-Fiは危険なのか
フリーWi-Fiの多くは暗号化が不十分で、通信内容が第三者に傍受されるリスクがあります。
悪質なアクセスポイント(偽Wi-Fi)に接続してしまうと、IDやパスワード、クレジットカード情報が盗まれる可能性もあります。
VPNを使えばどれだけ安全になる?
VPN(Virtual Private Network)は、通信を暗号化して外部からの盗聴やなりすましを防ぐセキュリティツールです。
VPNを利用することで、フリーWi-Fi環境でも安心してメールや業務ツールを使用できます。
特にビジネス利用やネットバンキングを行う場合には、VPNの導入が事実上の必須対策です。
VPNの基本については、以下の記事で解説しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。


無料VPNと有料VPNの違い
無料VPNも存在しますが、多くは通信速度が遅かったり、ログ(通信履歴)を保存していたりといったリスクがあります。


セキュリティ重視であれば、有料VPNの利用が安心です。
おすすめの有料VPNには、「NordVPN」「Surfshark」「ProtonVPN」などがあり、いずれも高速・高セキュリティ・ノーログポリシーを提供しています。


無料トライアルや返金保証もあるため、まずは試してみるのも良いでしょう。
新幹線のWi-Fiを利用する際は、「接続できるかどうか」だけでなく、「安全に使えるかどうか」を考えることが大切です。
新幹線のフリーWi-Fiに関するよくある質問
最後に新幹線のフリーWi-Fiに関してよくある質問にお答えします。
実際の利用者が抱えやすい疑問をまとめました。
S-Work席でも通信が安定しないのはなぜ?
S-Work席は「ビジネス利用に最適」とされていますが、通信の仕組み自体は他の座席と変わりません。
車内Wi-Fiの基本性能が低いため、場所による劇的な改善は期待できません。
Wi-Fiの再接続が必要になるのはなぜ?
新幹線のフリーWi-Fiには30分ごとの利用制限が設けられているため、自動で接続が切れます。
また、トンネルや山間部を通過すると通信が途切れ、再認証が必要になることもあります。
安定して動画を見る方法はある?
新幹線Wi-Fiで動画視聴はかなり厳しいのが現実です。
どうしても観たい場合は事前に動画をダウンロードしておくか、モバイルルーターやスマホのテザリングを活用しましょう。
セキュリティが心配な場合はVPNが絶対必要?
仕事での利用やログインが必要なサービスを使う場合は、VPNを使うことで通信内容を保護できます。
無料VPNよりも信頼できる有料VPNの利用をおすすめします。
新幹線Wi-Fiに期待しすぎず、自衛策を持とう
新幹線のフリーWi-Fiは、確かに「無料で使える」という点では便利なサービスです。
しかしその一方で、通信速度の遅さ、接続の不安定さ、セキュリティリスクなど、課題が山積みなのも事実です。
ビジネス利用や安定した接続を求めるユーザーにとっては、「おまけ程度」と割り切り、自分で通信環境を整えることが重要です。
スマホのテザリングやポケットWi-Fi、VPNなどの対策を講じることで、移動中のネット利用を格段に快適にすることができます。
「無料だからしょうがない」と諦めるのではなく、「自衛できる環境を整える」という発想に切り替えることで、新幹線での移動時間をストレスなく、有意義に過ごせるようになります。
移動中にしっかりネットを使いたい方は、ぜひ今回紹介した代替手段やセキュリティ対策を参考にしてみてください。