「VPNって便利って聞いたけど、実際どんなメリットがあるの?」
最近ではセキュリティ意識の高まりから、VPNを使う人が増えてきました。
でも、何となく安全そうだからという理由だけで使い始めると、思わぬ落とし穴があるかもしれません。
この記事では、VPNの代表的なメリットとデメリットを一覧でわかりやすく整理しながら、「自分にとって本当に必要かどうか」を判断するための情報をお届けします。
「無料でも使えるの?」「速度が遅くなるって本当?」「どんな場面で役立つ?」という疑問を持っている方にも、役立つ内容になっています。
- VPNのメリット
- VPNのデメリット
- VPNを利用する際の注意点
- VPNの利用に向いている人
また、どんな人にVPNが向いているのかも紹介するので、VPN選びの前にぜひチェックしてみてください。

VPNを利用するとメリットがたくさんあるよ!
VPNの主なメリット【一覧まとめ】
VPNには、セキュリティを強化したり、見られなかった動画が見られるようになったりと、さまざまな便利さがあります。
「VPNを使うとどんなことができるのか?」を、初心者の方にもわかりやすく紹介していきます。
難しい仕組みを抜きにして、具体的なメリットを1つずつチェックしてみましょう。
① 公共Wi-Fiでも安心して使える


外出先でWi-Fiに接続したとき、「これって安全なのかな?」と不安になることはありませんか?
カフェやホテルなどの無料Wi-Fiは、便利な反面、通信内容を盗み見られるリスクがあります。
VPNを使えば、あなたの通信がしっかり暗号化されるので、たとえ同じWi-Fiを使っている人がいても、個人情報やログイン情報などを見られる心配がぐっと減ります。
移動中に買い物をしたり、仕事でメールをチェックしたりする方には、VPNの利用をおすすめします。
② 自分のIPアドレスを隠してプライバシーを守れる
インターネットにつなぐと、自動的に「IPアドレス」という住所のような情報が相手に伝わります。
この情報から、ざっくりとした位置や通信環境がわかってしまうこともあり、気になる方も多いはず。
VPNを使えば、本来のIPアドレスが隠れて、VPNサーバーのものに差し替えられるため、あなたがどこからアクセスしているのかを相手に知られずに済みます。
「ネットでの行動をあまり知られたくない」「広告に追いかけられるのがイヤ」という方には、大きなメリットです。
③ 海外から日本のコンテンツにアクセスできる
海外旅行中や留学・出張のとき、「TVer」や「Netflixの日本版」などが見られなくて困った経験はありませんか?
こうした制限は「ジオブロック」と呼ばれ、アクセスする国によって視聴できるコンテンツが変わってしまう仕組みです。
VPNを使えば、日本にあるVPNサーバーを経由して接続できるため、日本からアクセスしているように見せかけることができます。
その結果、海外にいても普段通りに日本の番組や動画サービスを楽しむことができるようになります。
「日本のドラマやバラエティが恋しい…」というときに、VPNが心強い味方になるでしょう。



例えば海外ではYahoo!ニュースが見れない地域も多いけど、VPNを使えば見られるようになるよ!
④ アメリカなど海外限定の配信サービスも利用可能


逆に、日本では使えない海外限定の配信サービスやゲームに興味があるという方もいるかもしれません。
たとえば、アメリカ版のNetflixには、日本では配信されていない映画やドラマが多くあります。
VPNを使ってアメリカのサーバーに接続すれば、「アメリカからのアクセス」として認識されるため、現地限定のコンテンツにもアクセスできるようになります。
「海外の作品も楽しみたい」「ゲームの海外サーバーに入りたい」という方には、VPNがぴったりのツールです。
⑤ 匿名性が高まり、追跡型広告を回避できる
「最近検索した商品が、別のサイトでも広告に出てくる…」そんな経験をしたことはありませんか?
これは、あなたのIPアドレスや閲覧履歴が広告配信システムに追跡されているからです。
VPNを使えば、あなたの本来のIPアドレスがVPNサーバーのものに置き換わるため、身元が特定されにくくなります。
その結果、行動データをもとにしたしつこい広告やリターゲティングも、かなり軽減されます。
「ネット上での自分の行動を知られたくない」と感じている方には、VPNがひとつの対策になります。
⑥ 国によっては検閲を回避して自由にインターネットが使える
一部の国では、政治や社会の事情により、特定のWebサイトやSNSがブロックされている場合があります。
たとえば中国では、GoogleやYouTube、X(旧Twitter)などが通常の方法では使えません。
こういった地域でも、VPNで国外のサーバーに接続することで、ブロックされていないインターネット環境を再現することができます。
海外出張や旅行の予定がある方は、渡航前に信頼できるVPNを用意しておくと安心です。
⑦ 通信内容が暗号化され、ハッキングリスクを軽減できる
インターネットを利用するとき、データはさまざまなサーバーを経由して目的地に届けられます。
この過程で、第三者による「盗み見」や「なりすまし」のリスクが生じることも。
VPNを使うと、通信内容が高度な暗号化技術で保護され、万が一データが傍受されても中身を解読されにくくなります。
特に、ログイン情報やクレジットカード番号などを入力する場面では、安心感がまるで違います。
暗号化されたトンネルを通してインターネットを利用するイメージです。
情報漏洩を未然に防ぎたい方にとって、VPNは非常に頼もしい存在といえるでしょう。



LINEとかのメッセージがハッキングされてしまうリスクも下げられるよ
VPNのデメリット・注意点
VPNは便利なツールですが、万能というわけではありません。
VPNの注意点については以下の通り。
- 一部のサービスでVPN接続がブロックされることがある
- 無料VPNは情報漏洩やセキュリティリスクが高い
- 完全な匿名性は保証されない
- 利用国・地域によっては違法になる場合もある
VPNというと完全に匿名になるというイメージを持っている方もいるかと思います。
中には、悪さや犯罪行為を行うためにVPNを利用したいと考える方もいるかもしれませんが、それはできません。
完全な匿名ではないため、解析しようとしたらできてしまう可能性が高いです。
また、VPNをブロックしているWEBサービスも一部あるので必ず利用するサービスの利用規約はチェックすることをおすすめします。
VPNの注意点については、以下の記事でさらに詳しく解説しているので、興味のある方は、こちらも読んでみてください。


VPNをゲームで使うメリット
VPNと聞くとセキュリティ対策や海外サイトの視聴に使うイメージが強いかもしれませんが、実はオンラインゲームとの相性も良好です。
特に、通信環境の改善や地域制限の回避といった面で、VPNが活躍する場面は少なくありません。
ゲームプレイヤーがVPNを導入することで得られる主なメリットを見ていきましょう。
ping値の改善やラグの回避ができる
VPNを使えば、より安定した経路でゲームサーバーに接続できる可能性があります。
たとえば、国内から海外サーバーに接続するとき、日本から直接アクセスするよりもVPNを経由したほうがping値が改善されるケースがあります。


もちろんすべてのVPNが高速とは限りませんが、高品質なVPNを選べばラグや遅延を減らせることも珍しくありません。
DDoS攻撃をブロックできる
対人戦や大会形式のゲームでは、DDoS攻撃(大量のアクセスを送りつけて接続を落とす嫌がらせ)の被害に遭うことがあります。


VPNを使えば、自分のIPアドレスを相手に知られにくくなるため、攻撃対象になるリスクを大幅に減らせます。
特に大会や配信中など、安定した通信が求められる場面で有効です。
VPNをゲームで使う際のデメリットと注意点
ゲームでVPNを使うことには多くのメリットがありますが、万能というわけではありません。
使い方やサービス選びを間違えると、逆にトラブルの原因になることもあります。
ここでは、VPN利用時に注意すべきポイントと考慮しておきたいデメリットをまとめました。
通信速度が遅くなることがある
VPNを通すことで、通信経路が一度VPNサーバーを経由する形になるため、通信速度が低下する可能性があります。


特に無料VPNや質の低いサービスでは、サーバーの混雑や帯域制限の影響でプレイに支障が出る場合があります。
ゲーム用途でVPNを使うなら、高速プロトコル(WireGuardなど)に対応した有料VPNを選ぶのが基本です。
ゲームによってはVPNの使用が禁止されている
一部のオンラインゲームでは、不正対策の一環としてVPNの使用を制限しているケースがあります。
たとえば、アカウントの多重作成や不正アクセスを防ぐために、VPN経由の接続を遮断したり、最悪の場合はアカウント停止の対象となることもあります。
VPNを使う際は、プレイするゲームの利用規約を事前に確認しておくことが重要です。
アカウント認証やログインが弾かれる場合がある
VPNで接続するIPアドレスが通常と異なると、セキュリティチェックに引っかかることがあります。
その結果、一時的にログインできなくなったり、二段階認証が求められるなどの手間が発生することもあります。
特に海外サーバーを利用する際は、意図しない挙動に注意が必要です。
無料VPNにはリスクが多い
コストをかけずにVPNを使いたい気持ちはわかりますが、無料VPNには注意すべき落とし穴が多くあります。
具体的には、通信内容の記録、広告の強制表示、通信速度の制限、アプリに潜むマルウェアなどが挙げられます。
ゲーム用途に限らず、信頼性の低いVPNを使うと、個人情報が漏れるリスクも否定できません。
無料VPNのリスクについては、以下の記事でも詳しく紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。


VPNはどんな人に向いている?
ここまでVPNのメリットと注意点を見てきて、「自分には必要なのかな?」と感じた方もいるかもしれません。
実はVPNは、特別な人だけが使うものではありません。日常的にネットを使う多くの人にとって、役立つ場面がたくさんあります。
以下に当てはまる方は、VPNを導入するメリットが大きいでしょう。
- 公共Wi-Fiをよく使う人
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カフェや空港などで無料Wi-Fiに接続する機会が多い人は、通信内容の盗み見を防ぐためにVPNの利用がおすすめです。
- 自宅以外でリモートワークをしている人
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機密情報や社内データを扱う人は、VPNを使うことでセキュアな通信環境を確保できます。
- 日本国内限定の動画コンテンツを海外から見たい人
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海外旅行や出張時にTVerやNetflix日本版を視聴したい方には、VPNの地域制限回避機能が便利です。
- 海外限定のサービスを使いたい人
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アメリカなどの現地限定動画配信サービスやゲーム、ショッピングサイトを日本から使いたい人にもVPNは有効です。
- ネットのプライバシーが気になる人
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IPアドレスの追跡や行動データの収集を避けたい方は、VPNによって匿名性を高めることができます。
- 国によるネット規制が心配な人
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海外出張・移住・滞在予定がある方は、現地の検閲対策としてVPNを準備しておくと安心です。
「自分には関係ないかも」と思っていた方も、実はVPNがあると便利な場面は意外と身近にあるかもしれません。
VPNのメリット・デメリットを理解して上手に使おう!
VPNは、インターネットをもっと安全に、そして自由に使うための頼れるツールです。
通信の暗号化、IPアドレスの隠蔽、ジオブロックの回避など、多くのメリットがあります。
一方で、通信速度の低下や一部サービスでの制限、無料VPNに潜むリスクなど、注意すべき点も存在します。
こうした特徴をきちんと理解したうえで、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。
「公共Wi-Fiをよく使う」「海外のコンテンツにアクセスしたい」「プライバシーを守りたい」
このようなニーズを感じている方には、VPNは特におすすめできます。
まずは無料トライアルや返金保証があるサービスを使って、VPNの便利さを体感してみてはいかがでしょうか。
安心してネットを使える環境づくりの第一歩として、VPNを活用してみてください。